永新の特許訴訟チームは、3年かけて、クライアントであるIGUS有限公司のために、約30件の特許権侵害紛争の処理で成功を収めました。訴訟、法院の調停、和解交渉等の紛争解決手段を総合的に活用し、侵害製品メーカーのうち7社がIGUS社に侵害製品製造金型を引き渡し、2社が永新の弁護士の監督の下で金型の廃棄と回避設計を行い、各種型番の侵害製品製造金型20セット余りを引き渡しました。
高速静音牽引チェーン、3次元牽引チェーンは、IGUS社が生産した数値制御工作機械、ロボット等の分野で普遍的に適用されている牽引チェーン製品であり、IGUS社の製品が中国市場に投入されて以降、その侵害製品をしばしば見かけました。このことにより、IGUS社は永新の特許訴訟チームに処理を委託しました。永新の特許訴訟チームの長年にわたる活動を経て、係争専利の期限が切れようとしている3年の期間内に、IGUS社の係争特許のすべての請求項の有効性を維持しました。この特許侵害訴訟を通じて、侵害の生産源を効率的に摘発し、重複侵害の潜在的危険を取り除き、外国企業の中国におけるビジネス環境を更に最適化し、イノベーション主体の適法な権益を保護するための確実かつ効果的な貢献をしました。
関連する事件は、永新の機電装備特許訴訟チームの賈慶忠弁護士、劉蘭蘭弁護士、王智慧弁護士等が担当しました。弁護士たちは事件処理の過程において、永新の堅実、勤勉な事件処理精神を受け継ぎ、優秀で専門的な紛争解決能力、積極的で効率的な和解交渉能力、鋭敏で正確なビジネス思考と臨機応変能力を発揮しました。
賈慶忠
知的財産権分野において、20年以上にわたる豊富な経験を持っている。主な業務分野は、特許訴訟、特許再審と無効、特許侵害と安定性分析、技術秘密保護などである。同時に、取引先に対しては、企業の知的財産戦略の制定、知財権デューデリジェンス、知財権許可、契約書の起草と審査、商標保護、著作権保護など、知的財産権に関する総合法律サービスを提供する。100件余りの特許訴訟及び特許無効案件を代理したことがあり、取引先はデュポン、強生、ボッジュ、BSH、ミシュラン、シンドラーエレベータ、カシオ、東芝、上海自動車、長城自動車など国内外の有名な企業もある。中華全国特許代理人協会に特許代理業ハイレベル人材第一陣として選出されたことがあり、同協会の講師も務めている。ここ数年来、千人以上の特許代理人に対して『特許出願再審と特許権の無効宣告』という講義をしており、多くの生徒及び主催者から好評を得ている。国家知識産権局が主催する『特許代理実務教育教材』の作成過程で、特許無効部分の作成にも参与したことがある。
劉蘭蘭
北京大学法学院を卒業後、2010年から知的財産権業務に従事し、2015年に永新に加入した。主な業務分野は、知的財産権訴訟、特許復審及び無効、特許権侵害及び安定性分析、不正競争訴訟等である。同時に、企業の知的財産権管理及び制度設計、営業秘密リスク防止コントロール、企業の知的財産権戦略コンサルティング、知的財産権許諾、契約起草及び審査、企業内部研修等を含む知的財産権の総合法律サービスを顧客に提供し、特に機電設備、医療機器、新エネルギー自動車等の技術分野において豊富な専門知識を有する。
永新に加入する前は、省・部級知的財産権関連の業界研究課題をいくつか主宰し、参与したことがある。特に中小企業が知的財産権管理において直面する問題について独自の見解を有しており、「特許法」、「職務発明条例」、「国家標準の特許にかかわる管理規定(暫定)」等の知的財産権法律法規及び規則の制定・改正作業にも参加したことがある。
王智慧
清華大学材料学院を卒業後、2014年から知的財産業務に従事し、2018年に永新に加入した。長年にわたる特許出願の作成、検索、分析及び訴訟の経験を有し、主に特許侵害訴訟、特許行政訴訟、特許復審無効、特許検索、特許FTO、特許安定性分析、特許契約紛争、営業秘密紛争及び知的財産権のその他の関連事務に従事し、技術分野は機械、材料、電子、医療等にかかわる。