中国国家知識産権局の甘紹寧副局長は記者会見で、「第14次5カ年計画」(2021年~2025年)期間中、中国は知識産権分野においてより広い範囲、より深いレベルでの開放の推進に努め、国際的な知識産権の協力を促進すると述べた。中国知識産権局は、知識産権のグローバル協力の進展を推進する3つの措置を起草した。
第一に、中国は知識産権のグローバルガバナンスに積極的に参加し、国際知識産権ルールの整備における役割を果たし、経済貿易に関係する多国間、二国間の知識産権交渉を積極的に推進する。世界知識産権機関(WIPO)との協力と協議を強化し、国際貿易と投資に関連する知識産権の国際ルールと標準の整備を推進する。新分野、新業態の知識産権の国際ルール及び標準の制定を研究し、参与する。
第二に、知識産権の国際協力を高め、そのメカニズムを強化し、その環境を最適化する。中国は、「一帯一路」沿線国との知識産権協力を強化し、さらに世界的・地域的組織及び主要国・地域との知識産権協力を強化し、発展途上国の知識産権能力構築に協力する。
第三に、中国は知識産権保護の国際協力を強化し、知識産権の海外買収を促進し、知識産権紛争の処理を強化する。また、知識産権審査の国際協力を強化し、世界知識産権機関のグローバルサービス体系をよりよく利用し、国際知識産権リスクの早期警戒及び応急メカニズムを構築する。
2021年9月、中国は「知識産権強国建設綱要(15か年(2021-2035年)計画」を発表した。中国は知識産権の保護を強化し、社会の満足度を高め、知識産権の市場価値を高める必要がある。2035年までに、中国の知識産権競争力は世界の上位に位置するよう促進する。
出典:新華社