3月16日、欧州特許庁が発表したデータによると、2020年に中国から13,432件の特許出願を受理し、前年同期比9.9%増となり、欧州特許庁における中国の特許出願件数は過去最高を更新した。
データによると、2019年と比べて、欧州特許庁が受理したほとんどの技術分野トップ地域における特許出願件数はいずれも減少しており、米国は4.1%、ヨーロッパは1.3%、日本は1.1%減であった。一方、中国の特許出願件数は前年同期比9.9%増であった。増加の大きい国は中国のほかに韓国があり、韓国の特許出願件数は9.2%増であった。特許出願件数の上位5か国は、米国、ドイツ、日本、中国、フランスであった。
中国の特許出願が最も多い3つの技術分野は「デジタル通信」、「コンピュータ技術」、及び「電気機械、電気装置、電気エネルギー」であり、このうち「デジタル通信」分野の特許出願件数は、欧州特許庁における全ての国の同分野の26.5%を占めている。
華為(ファーウェイ)は2020年の欧州特許庁において第2位の特許出願人であり、合計3,113件の特許を出願しており、韓国のサムスンに次いだ。 OPPO、小米、京東方及び中興も欧州特許庁の特許出願人上位50人に含まれている。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、「製薬」及び「バイオテクノロジー」の2つの分野の特許出願件数は、すべての技術分野の中で最も勢いよく増加しており、それぞれ10.2%及び6.3%増であった。一方、「運輸」の特許出願件数は、2020年の減少幅が最も大きく、5.5%減であった。
出典:欧州特許庁