1月10日、国家知識産権局は北京で記者会見を開き、2018年の特許、商標、地理標識、集積回路のレイアウト設計の統計データ及び関連状況を公表した。知的財産権の法律規定を改善し、知的財産権分野の総合的な監督管理を強化し、知的財産権保護のレベルと経営環境を向上させ、知的財産権の運営サービス体系を完備させるなどの課題について回答した。2018年には、中国の主要な知的財産権指標は安定し、国際社会において中国の知的財産権保護に対する自信が強化され、知的財産権の総合的な実力は新たなステップに達した。
今回発表されたデータによると、2018年の中国の発明特許出願数は154．2万件で、発明特許授権数は43．2万件であった。そのうち、国内の発明特許授権数は34．6万件であった。授権した国内の発明特許のうち、職務発明は32．3万件で、93．3％を占め、非職務発明は2．3万件で、6．7％を占めた。2018年、中国の発明特許授権数が上位3位となった国内（香港・マカオ・台湾を除く）企業は順に、華為技術有限公司（3，369件）、中国石油化学工業株式有限公司（2，849件）、広東oppo移動通信有限公司（2，345件）であった。2018年末までの、中国国内（香港・マカオ・台湾を除く）発明特許の保有数は合計160.2万件であり、2018年までに国家知識産権局はPCT国際特許出願5．5万件を受理し、前年同期より9．0％増加した。
2018年、中国の商標登録出願件数は737．1万件に達した。商標登録件数は500．7万件で、そのうち、国内商標登録件数は479．7万件であった。2018年末までの、中国国内の有効商標登録件数（国外の中国登録とマドリードの登録を除く）は1804．9万件に達した。2018年にマドリードの商標国際登録申請件数は6，594件であった。2018年末までの、中国人のマドリードの商標国際登録有効件数は3.1万件で、前年同期より23．5％増加した。2018年、商標登録平均審査期間は6ヶ月以内に短縮された。商標における復審事件の審理時間は7ヶ月以内に短縮された。
地理標識と集積回路のレイアウト設計の面で、2018年、地理標識製品の67個が保護され、地理標識の商標961件が登録され、地理標識製品専用ロゴ企業223社が認可された。2018年、国家知識産権局は、集積回路のレイアウト設計の登録出願4，431件を受理し、前年同期より37．3％増加した。集積回路レイアウト設計発行証は3，815件で、前年同期より42．9％増加した。
2018年、全国の特許行政法執行機関の総件数は7．7万件、前年同期より15．9％増加した。偽特許事件は4．3万件で、前年同期より10．9％増加した。商標法違反事件は3．1万件で、事件額は5．5億元であった。2018年には、知的財産権使用料の輸出入総額は350億ドルを超えた。特許、商標の融資総額は1224億元に達し、前年同期より12．3％増加した。また、2018年におけるわが国1万人当たりの発明特許保有数の順位、専利復審請求を発表した無効宣告請求事件等のデータを発表した。
出典：知識産権報
