2018年7月6日―7日に、国際知的財産権保護協会(AIPPI)中国支部が主催した「2018年AIPPI中国青年知的財産権研修会」が北京平谷で開催され、100人以上の弁理士・弁護士が参加しました。開幕式はAIPPI中国支部の李毅秘書長が司会し、AIPPI中国支部の田力普主席と上海浦江企業の知的財産権協力交流推進センターの洪涌清秘書長がそれぞれ挨拶しました。
永新の一部参加者
苗征弁護士は「訴訟の観点における特許の書き方と出願に対する戦略」というテーマで司会しました。王婧弁理士は、分割出願を利用して特許権獲得の可能性を向上させ、既存および潜在的な権利侵害を取り締まる方法を紹介し、実際の例により、分割出願がどのように客先の商業策略を保護するかを示しました。
苗征弁護士と王婧弁理士
張揚弁理士は上海智臻社とアップル社の特許紛争を紹介しました。特許の無効決定、一審と二審におけるホットスポット問題、すなわちチャットロボットのゲーム機能が十分に公開されているかどうかを重点的に紹介しました。また、弁理士の立場から二審の判決により得られる経験と教訓をまとめ、 AI分野の特徴に対して、特許を書くにおける十分な公開問題についてのアドバイスを提出しました。
張揚弁理士が講演
弁理士である、王子楠博士は「CRISPR技術と関連する特許出願」について講演し、CRISPR の背景技術と関連する潜在応用についてを紹介しました。CRISPR技術の弁理士に対する重要性は、米国特許出願の内容と近年の関連特許出願のデータから明らかにされています。最後に実例として、CRISPR関連特許出願を作成する際に採用できる候補戦略をまとめました。
王子楠博士が講演
永新上海オフィスの兪世傑弁理士と管志華弁理士がそれぞれ「部分意匠」と「標準必要特許」について、講演しました。
兪世傑弁理士はGUIについて、講演しました。GUIの概念、分類と特徴などから、GUIは中国特許制度で発展し、奇虎VS江民のGUI意匠案と関連して、中国GUIに対する現状と存在の問題、出願の建議を提出しました。
兪世傑弁理士が講演
管志華弁理士は特許と標準の関係、国内外の標準必要特許SEP関連の典型案例、SEP特許と非SEP特許の区別などの内容を紹介しました。最後に、蒋德祥弁護士チームは潜在的SEPの特許出願策略を提出しました。
管志華弁理士が講演
李鳳仙弁護士は「中国の権利侵害訴訟における商標的使用(Trademark Use in Infringement Litigation in China)」について講演しました。この講演は中国商標法関連規定と商標権侵害事件の司法実践に基づき、商標の使用に関する案例を説明することによって、聴衆が商標法での商標を使用するという法律の概念をある程度理解できます。李鳳仙弁護士は「商品出所の識別」という商標自体の基本的な価値と機能を重点的に強調し、商標の使用に関する聴衆の理解を深め、他の商標または複雑な問題を聴衆にさらに理解させるための有益な考えを提示しました。講演後の質疑応答の時間に、李弁護士はOEMなどの商標に関するホットスポット問題に対して、自分の観点を提示し、聴衆に強烈な反響をもたらしました。
李鳳仙弁護士が講演
司会と講演を行った人員の他に、永新は蔡芮、李希偉、陳耀文、劉柳、馮园园を派遣し、各段階で質問を出し合い、他の参加者と深く討論しました。
最後に、AIPPIの馬浩会長とAIPPI中国支会の龍伝紅副会長が閉会の挨拶をしました。